PROJECT OMOIKANE の教科書

ゼロからの
Professional Cloud Developer

図と手で確かめて、Google Cloud のアプリを設計・構築・デプロイ・統合する。
町のパン屋「こむぎ堂」の予約アプリを、手もとのパソコン1台から Google Cloud へ引っ越しながら、Google Cloud 認定資格 Professional Cloud Developer(PCD)の4つのセクションを、1つずつ自分のことばで説明できるようにします。

こむぎ堂の予約アプリに、1日のあいだに届くアクセス(青)。つまみでサーバーの台数を決めると、足りない時間(赤)と、使われずに待っている分(灰)が出ます。「クラウドで自動で増減」を選ぶと、アクセスに合わせて台数が変わります。この本の最初の問い「なぜクラウドで作るのか」を、この図で考えます(1-1)。

ゴール1 試験に合格する

4つのセクション・約50〜60問・2時間

試験ガイドの細目を章に割りふり、どの細目をどのページで学ぶかを目次に書いています(1-7)。各ページの確認問題には、本番と同じ形の「選んで答える」問題も入れています。

ゴール2 紙と鉛筆で説明できる

「なぜそのサービスか」を3文で

サービスの名前を覚えるだけでは、条件が少し変わった問題で迷います。図を1つかいて、「何か/なぜ/どこで使う」の3文で説明できるようにします。

いまの版で読めるのは第1章と第2章(あわせて 15 ページ)です。第3章からあとは目次に「準備中」と出ています。第1章では、試験のしくみと、Google Cloud の「住所」(組織・プロジェクト・リージョン・ゾーン)、クラウドネイティブの考え方、問題文を要件に分ける読み方を学びます。これは、あとのどの章でも使う土台です。第2章では、Compute Engine・GKE・Cloud Run を、管理する範囲・増え方・払い方でくらべ、コンテナの作り方と費用の見つもりまでを学びます。

ページの見出しの上に 試験の要点 の印があるページは、試験ガイドの細目に直接つながるページです。時間がないときは、印のページから読みましょう。章の名前の横の ★ はむずかしさの目印です(★ クラウドが初めてでも読める、★★ アプリ開発の経験があると楽、★★★ 実務の設計をふくむ)。

この本の読み方

この本は、Web アプリは書けるけれど、クラウドはほとんどさわったことがない人が、一人で読めるように書いています。登場するのは、システム会社に勤める3人です。

登場人物
名前どんな人
ハル先輩のクラウドエンジニア。PCD を持っている。答えをすぐには言わず、図を1つかかせる
ユイ入社2年目のアプリ開発者。Python と JavaScript は書けるが、クラウドは初めて。思いこみで答えては、表で確かめて直していく
リクユイの同期。サービスの名前はよく知っていて、答えを先に言える。でも「なぜそれなのか」を聞かれると詰まる

こむぎ堂さんの予約アプリ、いまは店のパソコン1台で動いているんです。それを「Google Cloud に引っ越して」と頼まれました。……正直、何から始めればいいのか分かりません。

Cloud Run に載せればいいんじゃない? みんなそうしてるよ。

答えは合っているかもしれない。でも、なぜ Cloud Run なのか、条件が変わったら何を選ぶのかを言えないと、試験でも仕事でも迷う。この本では、毎回1枚の図と1つの表で確かめていこう。

ページの中には、次のような囲みが出てきます。

ここだけは覚えておきたい、という内容です。

試験の選択肢で、多くの人が引っかかる場所と、その見分け方です。

紙と鉛筆で、計算したり図をかいたりする場所です。

同じことを gcloud コマンドや設定ファイルで確かめます。読むだけでもかまいません。実際に打つときは、自分のプロジェクトで、料金に気をつけて試します。

やり方を説明するための問題です。「つまずき度」は、多くの人がまちがえやすいところほど「!」が多くなります。まず自分で解いてから、説明を読みましょう。

図やグラフの多くは、つまみ(スライダー)やボタンで動かせます。読むだけでなく、動かして確かめてください。各ページの最後には確認問題があり、「答えと解説を見る」を押すと解説が開きます。読み終えたら「このページを読んだ」を押しておくと、目次に ✓ がつきます(この印はこのブラウザの中だけに残ります)。

試験の形式・配分・サービスの機能は、2026年11月1日に Google Cloud の公式ページと試験ガイド(日本語)で確かめたものです。公式ページには「この試験はまもなく更新される」という注記と「ベータ版」の表示が出ています。受験の申しこみの前に、かならず公式の認定資格のページで最新の内容を確かめてください。

学ぶ順番

下から上へ進みます。第1章で全体の地図を持ち、設計編(第2〜8章)で「何を選ぶか」、構築とテスト編・デプロイ編(第9〜12章)で「どう作って届けるか」、統合編(第13〜15章)で「どうつないで、どう見守るか」を学びます。最後の仕上げ編で、AI を使った開発と、試験の直前のまとめをします。

この本の部と、試験の4つのセクション。かっこの中は、試験ガイドに書かれた、試験内容に占めるおよその割合です。

試験ガイドとの対応表

日本語の試験ガイドの節と、この本の章の対応です(2026年11月1日に確認)。● はその節を主に学ぶ章、○ は一部を学ぶ章です。「冒頭」は、試験ガイドのはじめにある Professional Cloud Developer の説明(生成 AI の API・AI を使った開発ツール)です。準備中の章は、リンクになっていません。

節ごとに見ると、次のようになります。見出しは試験ガイドの小見出しを短くしたもので、細目の1行ずつの対応は 1-7 この本の地図にあります。

目次

参考資料

このページの情報のもとになった資料です。リンクと内容は 2026年11月1日に確かめました。サービスの機能や数字は変わることがあるので、使う前に最新の内容を確かめてください。

Google の公式資料

  1. Professional Cloud Developer 認定資格(公式ページ)認定資格このページで使ったところ:試験の形式・言語・受け方・「ベータ版」「まもなく更新」の注記
  2. Professional Cloud Developer 認定試験ガイド(日本語・PDF)試験ガイドこのページで使ったところ:4つのセクションの名前と割合(約32・23・24・21%)、各節の見出しと細目(試験ガイドとの対応表)

この本で決めた例・計算・整理(公式の資料ではないもの)